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Poster 父恋し 1951

父恋し 1951

美空ひばりのヒット曲「私は街の子」に乗せて綴る親子愛の物語。 牧田雄二(若原雅夫)は、ギターの流し歌手として、港の温泉町へやって来た。そこは十三年前、志村早苗(三宅邦子)との恋に破れた思い出の土地で早苗は、今では娘の恵美子(美空ひばり)と父岱石(北竜二)を残して東京のバーへ働きに出ていた。時折帰って来る母を待って、恵美子はよく波止場へ出て歌を歌っていた。その歌は、かつて雄二が作曲して、早苗しか知らない歌であったことから、雄二は恵美子が自分と早苗との子供であることを知った。恵美子は母に逢いたさに、「エミコビョウキ」の偽電報を打った。早苗はこの電報のために、父岱石の病気のときに借りた金を種に言い寄る村井(清水一郎)の毒牙を逃れて港町へ帰って来た。そして町を流す雄二の姿を見かけたが、雄二は、「恵美子の父として恥ずかしくない人間になってきっと訪ねて来る」と置き手紙して再び姿を消してしまった。早苗は翌日すぐに恵美子を連れて上京するが、雄二の居所を突き止めぬまま日を送るうち、ある日新聞で作曲コンクールに一等当選した雄二の名をようやく発見することが出来た。しかし雄二は病床にふして、コンクール入選発表会には出られぬ状態であった。そこで恵美子は父に代わって舞台に立ち、病院では十数年振りで初めて晴れて結ばれた雄二と早苗が、ラジオを通してわが子の唄にきき入るのだった。

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